承天寺(じょうてんじ)”です。

山門を入るときれいな紅葉が迎えてくれ、その先に開山堂がありました。開山堂にはこのお寺を開いた聖一国師像があり、特別公開だったそうです。

特別公開のことは後で見るとパンフレットにも書かれてありましたが、気づかずにちゃんと見ていなくて残念でした。(全体は撮影できていなかったのですが、聖一国師像のところを拡大しました。写真をクリックしていただけるとご覧いただけます)

承天寺は博多祇園山笠発祥の地だそうで、仏殿から進路に沿って進むと、博多祇園山笠の切り絵が飾られていました。


承天寺にも櫛田神社にもあったような屋台が並んでいて、一番手前には博多織を使って作られたものが売られていました。ランチョンマットや印鑑入れ、財布などが並んでいました。

その先に目をやると、行列ができている屋台があり、見るとうどんの屋台!
この承天寺は“うどん・そば発祥の地”といわれ、石碑も建っています。(写真がちょっとわかりにくくてすみません。)

福岡というとラーメンというイメージが強いですが、うどんの方が食べる機会も多いですし、実はラーメンよりもうどん好きと言ってもいいのかもしれないなとも思います。

お昼にちょうどうどんの話をしていたこともあって食べようということになって並び、どんなうどんかなと見ると、丸天(魚のすり身を丸くして揚げたもので、こちらではそう呼びます)を入れ、青ネギを入れたオーソドックスなうどんでした。
あまりおなかが空いていたなかったので、「半分ずつ食べましょう」ということにしていたのですが、そのうどんを見ているとおいしそうで。きーまま様に「一杯ずつ食べます?」と聞くと「食べる!」とおっしゃって下さって一杯ずつ食べることにしました。

器にうどんの麺、ダシ、丸天を入れてくれて手渡してくれる時に「ネギは入れますか?」と聞かれたので、つい「はい、たくさん!」と言ってしまい(ネギが好きなのでいつもは多めに入れます)、「あ!」と気づいて「普通でいいです」と言って笑いました(笑)

食べてみるとまさに福岡のうどん!
柔らかい麺もダシもとてもおいしいうどんでした。
きーまま様にとっては初めての柔らかい麺のうどん。
「ほんとに柔らかい!福岡のうどんってこれなんだ。」とおっしゃっていましたので「食べれます?」とお聞きすると「おいしい!」と言って下さって、完食されました。

この時に話したのがネギの話。
福岡ではネギといえば青ネギのことですが、きーまま様のところでは白ネギだとお話して下さいました。これもうどんを食べなければ知らなかったことです。

「おいしかった〜」とうどんを食べ終わって進路へ進んで靴を脱ぎ、上がって視界がを開けたところを見ると…紅葉と思ってもいなかったきれいなライトアップされた枯山水の庭(“洗濤亭(せんとうてい)”)が広がり、思わず2人とも「うわ〜」と声が出たくらいでした。
奥にある紅葉とゆっくりと次々に変わる白砂の色合いはとてもきれいで、縁側に座ってしばらく眺めながら写真を撮りましたが、動画も撮りました。右の紅葉のアイコンをクリックしていただくと動画をご覧いただけます。

先へ進もうと後ろを振り返ると、その奥にはライトに浮かびあがる紅葉が見られました。

ライトアップされた紅葉はとてもきれいで、ここでも縁側に座って2人でその光景を楽しみました。

立ち上がろうとしたものの、ちょっとこわごわ…。
ここの縁側がかなり高い位置にあったのです。薄暗いこともあって、恐る恐る立ち上がりました。

この紅葉は座っていた縁側からだけではなく、その先の場所からも見ることができたのですが、見る角度によって違う光景が見られ、いろいろな角度からの紅葉も満喫しました。

その先にもきれいな襖絵などがありました。
承天寺はいろいろな発祥の地といわれている寺院ですが、博多織の発祥の地でもあるそうです。博多織の生地がたくさん貼られたついたてもありました。
うどんと紅葉、言葉を失ってしまうようなきれいな枯山水の庭園に大満足で次のところへ。

このお寺に入る前、次はどこに行こうかときーまま様とパンフレットを見ていた時、枯山水の庭園の写真が小さく載っていました。それを見てきれいなライトアップが見られると思わず、私はちょっとだけ行くことを戸惑ったのですが、きーまま様にもそれが伝わっていたようで「すみません〜」と謝りました(笑)